29 October 2005

La Serena, Chile.

サンティアゴから北へ約400km。南半球の太平洋岸に位置する"La Serena"へ週末を過ごしに向かう。

この週末は4連休の人が大半のため、バスのターミナルもいつもより大勢の人出のようだ。
この日のバスは深夜の出発。約6時間後にLa Serenaへ到着した。
到着した時にはまだ陽が昇っていなかったが、ホテルの目の前に広がるビーチは街灯に照らされ、その大きな姿を私たちに見せてくれた。

恒例だが、今回もearly check-inをした後はすぐにベッドへ潜り込み、数時間の睡眠をとる。目覚めたのは午前11時。朝食はとらずに目の前の太平洋を眺める。
ここLa Serenaは北にあるので多少は暖かいであろう…と思ったが、実は北極からの冷たい海流がここ南半球の海岸まで流れてくるらしく、風は冷たかった。空気 はカラッとしていてとても過ごしやすい陽気。昼間には強い陽射しがふり注いでくるため、半袖でも平気。

海岸ではサーファー達が波を待っている。午前中より夕方の方がサーファーの数が増える。

ブラッと立ち寄った観光案内所で『天体観測ツアー』を見つけた。こういうscienceものには好奇心旺盛のBambinaとManuはこれにしよう…と早々決めていた。
が…、ここの案内所のオーナーであるおじさんは長話…。気づいたら1時間もいろいろなツアーの説明を受けていた。

午後7時にオーナーの息子クリスチャンが私たちをホテルに迎えに来てくれた。
他にドイツ人とチリ人の男性も加わる。目的地はLa Serenaから車で1時間ほど行った山にあるMamalluca天文台。
実 は、チリは天文学研究のメッカである。というのは世界で2カ所しかない(1つは米国ハワイ州・マウイ島)天体観測望遠鏡を備え持つのがチリ。そしてここ La Serenaの周辺はその中心部なのである。なぜか…?それはこの土地の持つ独特の気候が天体観測に最適だからである。
まず、1年のうち天候の良い日は300日以上。北からの冷たい海流のおかげで天候の良い日が続くのだ。そして、乾燥した空気。地上から天体を観測するには最適の大気環境だそうだ。

さて、乾燥した山々、ワイン農園、ピスコ農園(チリのお酒)を横目にひた走る。
そして、到着した天文台で私たちは「未知の世界への旅」に出かけた。

上の写真では非常に見にくいと思いますが、これは観測所から空をとったもの。小さい白い点が見えますか?(パソコンの画面についているホコリではないですよ〜)これは金星。
肉眼では丸く見えるのですが、この日の金星は「半月」型。
このほかにも天の川(milky way)の様子、南半球の天体を観測。一番驚いたのは「蝶々」を象ったような星の集まりが存在すること。肉眼では星雲にしか見えないのが、望遠鏡ではその1つ1つがはっきり見える。
でもこうした星と星の間は気が遠くなる距離…。何万光年…と言われても想像すらできない。
私たちが見ている、とある星雲の光は実は3万年前の物で、その星雲はすでに存在していないのかも…。
空を見上げているとスっーと流れ星が!この日は4つも肉眼でとらえる事ができた。
一緒に参加した人たちからも「わっー」と歓声がわく。
この日、火星と地球の距離は一番近かった。1分1分ごとに空へ躍り出る火星の様子は興味深かった。
11月は獅子座流星群の季節。15日から22日の間と言われているが、この間のなかでも流星群が一番多い日があるはず。
Bambinaも数年前に友人の「look at the sky! it is really crazy!」という電話で明け方の4時に起こされ、この流星群を目にした一人である。これは本当にすごかった。
あ〜、この流星群をこの観測所で見れたらどんなに良いだろう…。

この日は大きな海、壮大な宇宙を全身で感じられた素敵な日となった。

27 October 2005

Mac User. マック仲間。



スペイン語クラスが終わって、初めてのメンバーでランチを共にしました。Bambina、ドイツ出身のアンカ、アメリカ出身のケリーの3人。Bambinaとアンカは現在同じクラスなのですが、彼女は今日で学校は最後。
ケリーとは1度だけ同じクラスになったことがありました。
そんな私たち3人が話をはじめたきっかけは「Salsa」。その一言であっという間に仲良しに。

さて、そんな私たち3人がランチをしたカフェはmetro バケナンド駅の近く。目の前の公園では映画かテレビの撮影をしていて、中国風の背景アレンジ、多数の自転車、かわいいレトリバー犬が2匹…そしてキャストは自転車を乗り回す。なんだろね〜?と首を傾げる3人。

ま、そんなことはさておき、カフェの中にいたお兄さん方がマッキントッシュ(Mac)を使っているのを見つけたBambina。「あ〜あのお兄さんMac使ってる。スタイリッシュよね…」とつぶやくと、「うん、うん、そう思う。私も使ってるの…」とケリー。すると「あら、私もよ。」とアンカ。だめ押しに「実は私もよ〜!」とBambina。
まぁ〜なんという偶然でしょう。
しかも、サイズはケリーがミニでアンカは15インチ、そしてBambinaが17インチ…と勢揃い。
今度、3人で一緒にMカフェでMacを広げようか〜!なんて言って大笑い。
windowsがこの世の中を支配している中、何も知らずに集まった人がみんなMacユーザーだとは何たる偶然…。
これでますますお互いの距離が縮まったような…。

そしていつもカフェなどでMacを広げている人を見ては、「あ、仲間。」と喜ぶのはどうやらBambinaだけではなかったようです。

26 October 2005

メトロでオペラ。Opera in Metro.



いつもはメトロ駅TOBALABAで降りるのだけど、なんとなく気が向いてLOS LEONESという1つ前の駅で降りた。
出口が2つあって、今日はいつもとは違う出口へ向かった。

すると突然、美しい歌声と楽器の音色がBambinaの全身を包んだ…。瞬間的に体が動けなくなるくらいに美しい声…。
「このまま通り過ぎることは出来ない」と思ったBambinaはそのままベンチに腰をおろす。
他にもこの美しい音楽に引き寄せられて立ち止まる人がいる。

オペラ「カルメン」、「ノブッコ」などから3曲を披露している時に遭遇…。

テノール、ソプラノの歌手。フルート、チェロ、ギターの他に途中から女性のソプラノ歌手、もう1人テノールが加わる。そして最後にヴァイオリニストが加わる…。

よく見ると、ソプラノを歌う黒い服の人は実は「男性」。美しい高音を歌い上げるこの男性の声には驚き、感動した。
4人の歌手と4人の演奏家…。オペラのの素晴らしさを身にしみて感じた瞬間だった。

ほんのわずかなスペースなのに、このオペラグループの歌声と演奏はまるでオペラハウスで鑑賞しているかのような気持ちにしてくれた…。周囲の雑踏も行き交う人の流れも気にならない…。彼らの歌声と演奏をこころから楽しめたひと時…。

贅沢な至福の時… オペラ イン メトロ-Opera in Metro-だった。

オペラと言えば、フランスの語学学校で出会った女性『みあこ』さんを思い出す。
彼女は当時、イタリア・ミラノでオペラの勉強をしていて、その年の夏をパリで過ごしていたのだ。
ほんの2週間程度しかパリでは一緒ではなかったけれど、その後もミラノで顔を合わせることができ、一緒にドォーモの側でhot chocolate を味わったことは今でも素敵な想い出。
現在は帰国して音楽活動中とのこと。
近いうちに彼女のオペラを聞ける日が来る…と楽しみにしている。

25 October 2005

不思議の国のBambina? Bambina is in a wonder-land?

picture:in Paris. 映画「アメリ」の舞台になったお店。

バスターミナルへ行くのにMetroに乗っていたBambina。
今日も素敵な出会いがありました。相手は4才の男の子…。
座席が空いたので座ったBambina…すると隣に座っていた男の子が"Hola!"と挨拶をしてくれました。
私も「Hola!」と挨拶…。するとお菓子のおまけについているステッカーをBambinaに見せて、"これいいでしょ〜?これ僕の宝物なんだ〜!"と話しかけてきました。

「そう〜、良かったね〜。お菓子の中に入っていたのかな?」と話を続けます。
この男の子、怒濤のごとく話をしてくれるのですが、相手は4才とは言えども“スペイン語”…。「あ〜ん、分かんないよ〜!!!」とBambinaは心の中で密かに叫びます。
(子供の話す言葉は、特に慣れるまで難しい…)

その子は私のスペイン語がちょいとおかしい!?と気がついたようで
"Por que, tu hablas como?(なんでそんな風にしゃべるの?)"と聞いてきます。

そこで仕方ないので「No puedo hablar espanol muy bien...(私はスペイン語を上手に話せません)」と説明。

さらに男の子は「Por que?(なんで?)」と率直に聞いてきます。
すると周囲にいた人たちは一斉に私たちの方を向き、みんな大笑い!

「Porque...porque yo no soy CHILENA. yo soy de japon. no hablo espanol como te. hablo una idioma differente en japon.(なんでって…、それは私はチリ人じゃないの。私は日本から来たのよ。日本はあなたのようにスペイン語を話さないのよ。日本では違う言葉を話 すの。)」

それでもこの男の子は「?」という顔をしてお母さんの方を向きます。
するとそのお母さんも「このセニョーラはチリで生まれたのではなくて、日本で生まれたの。チリの外では違う言葉を話すのよ…」と説明。

きっとこの男の子はスペイン語以外の言葉が存在するとは思っていなかったのかも…。

"he? por que tu estas en chile?"(じゃ、なんでチリにいるの?)
「estoy aqui para un trabajo...」(それはお仕事のためよ。)
*正確には仕事で来ているのは私の夫で、私は学生…。

"trabajo?"(ふーん、仕事。)
「si, pero, estoy estudiand espanol. tu puedes estar un professor para me!」(でも、スペイン語を勉強中なのよ!あなたは私の先生になれるわね!)

ちょうど、日本語で書いたスペイン語のノートがあったのでその男の子に見せます。

「ya, tu sabes estas idiomas como NINO(nの上に蛇のようなマークあり), LIBRO, CASA....pero estos son differente...porque son japonesa...(ほら、あなたはこの単語知っているでしょ…男の子、本、家…でも、ここにあるのは違うわね。それはこれが日本語だからよ。」

と説明をすると男の子は『ビックリ仰天』なお顔をします。それがまた可愛らしい!

周囲の人たちも私たちの会話を興味深そうに聞いていて、Bambinaの全身の体温が一気に上昇!
でも恥ずかしい…という思いより、嬉しい気持ちの方が大きかったかな。

その男の子はおそらく日本人が何処から来たのか、日本がどこにあるのか、私がなぜスペイン語ではない言葉を話すのか…きっと「不思議なこと」がいっぱい頭に浮かんだのでしょう。
次から次に質問をしてくれるのですが、降りる駅が来てしまい『Ciao!』と別れの挨拶。
お母さんもニコニコ笑って「Ciao」と一言。(きっとこの子のお母さんは、後から子供の質問攻めにあったのではないでしょうか…。)

この子にとって、もしかすると私が人生の中で初めて話した『100%外国人』だったのかな…。
もしそうだとしたら、今日の出来事をきっかけにこの男の子が外国に対して興味を持つ良いきっかけになったらいいな…と勝手に思っています。

チリではドイツ系移民、スペイン統治時代からのヨーロッパ人を除いて、外国人の割合は他の国と比べて低いと思います。
ですから子供たちにとっても、自分たちと違う言葉を話す、自分たちと違う背格好をしているとなれば、
「不思議の固まり」なのでしょう。

チリの子供達は概して非常に可愛らしいです。みんな人なつっこく、よちよち歩きの子供も近寄ってきて何かを話しかけようとしてくれます。
私の知る限り、幼い子供達は礼儀正しく、公共の場で暴れたり走り回ったり…という日本では放任されている行為を多く見ることはありません。
metroではかならず母親か父親が子供を抱き、他の人の迷惑にならないようにしているように見えます。
ま た、西欧先進諸国に多くみられる過剰な「ベビーカー利用」はなく(ほんとに、これ問題ですよ。4ー5才の大きい子供までベビーカー乗って幼稚園に行きます からね…)、早い時期から歩かせているように感じます。(ただ、この見解はチリにおけるベビーカーの歴史がいつからなのか、また各家庭の収入にもよるかと は思いますが…)

そんなこんなで…子供たちの素直な気持ち、心を温かく見守ってあげられる大人でいたい。そして、チリの国がそんな子供を大きく成長させてくれる国であり続けて欲しいと願わずにはいられません。

*補足:チリ(サンティアゴ)では他言語(ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語)で教育をする私立学校があって、裕福な家庭の子供達はこうした学校に通っています。
ですのでスペイン語以外の言葉が流暢なチリ人は案外いるんですよ…。
正直言って、残念だけどやっぱり教育とお金って切り離せないんですね…。

24 October 2005

Hospital in Chile。

別に病弱ではないのですが、何かと気になることがあって病院にお世話になることの多いBambina。
いつも病院選びはManuに頼っているのですが、今回は彼の手間をとらせないぞ!と決心。自分でサンティアゴにある病院を探し、Las Condesのクリニックを選びました。
最近はインターネットで検索すれば情報が手に入るので便利です。大きい病院にかかればほとんどの先生は英語が堪能なので、心配いりません。

スペイン語ではCLINICA(クリニカ)という名前がつくのですが、Las Condesの病院の規模は日本で言う「クリニック」のサイズと大違い!日本の大学病院と同等の大きさ。しかも設備は良く、きれいだし一瞬「私の知っているイタリアとスイスの病院と比べ物にならないくらい数倍以上きれいだし、設備がととのっている…」とBambinaの心の中で一言。
保険会社も病院の中に構えているし…。

電話で「Puedo venir a hopital hoy?」から始まって、診てもらいたい科へ電話を廻してもらい「a las 15:00.」と予約。
そう、英語が使える病院と言っても、流暢に話せるのはDOCTERくらいで看護婦さんや事務のおばちゃん達はスペイン語only…。これって大抵どの国でもそうなのよね。だから、外国で暮らしていて自分で病院を予約できるくらいの語学力がついたら案外安心できるかな…というバロメーターがBambinaにはできました。

私のお医者様はとっても流暢な英語を話すダンディーなドクター。とても丁寧に説明もしてくれるし、とっても安心してお願いできる先生でした。腕のいい先生もいるらしく、長くここに滞在できるのであれば、必要な手術をここで受けてもいいな〜と思ったのであります。

全てのチリの病院がこのように最新設備の整っているわけありませんが、少なくともこういう病院が近くにあるということが分かっただけでも安心です。

さて、今日の午前中は航空券の変更へ出かけました。私の前には1組のカップルが待っていて「ブラジルに旅行かしら〜?」なんて思っていたBambina。
このカップルがカウンターに座ると、男性がポケットから何やら出してカウンターの女性に見せています。
よく見ると「警察ID」。
こカップル、実は刑事だったのです!カウンター越しに「この人物についての情報を提供していただきたい。」と捜査令状のようなものを出しています。
すぐ後にこの二人は航空会社の奥の部屋へ通されていきました…。あはは、てっきり学生か恋人同士だと思っていたBambina…あの二人ならだれも刑事だとは思わないわね。でも、何の事件だったのかしら?

その直前、航空会社に行く途中、Intercontinental hotelの前で傘をさした紳士風の男性とすれ違いました。
すると彼は「Bonjour」と私に挨拶。Bambinaも「Bonjour」とご挨拶を返してあげました。

するとこの男性「あら〜あなたどちらから?おフランス語お話になるの?」(フレンチ風日本語に訳するとこんな感じ?)「わたくしね、おフランス人なのよ。あなたこれからどちらへお出かけ?」と話しかけてくる。
"Je vais aller a un edificio..."とフレンチとスパニッシュが混じって答えるBambina。
するとこの人「あら〜今から銀行に行くから、そこまでご一緒してくれないこと?」と言ってくる。
"Non, se n'est pas possible. Je vais encontre mon mari!"
「あら、じゃ今度お電話してくださらないこと?お茶でもご一緒してちょうだい。」と…
Bambinaははっきり「私の夫に会いにでかけているの…」と言って結婚していること主張。
それでも、「あらそう、でもあなたいつからここに住んでいらっしゃるの?長くいらっしゃるの?」といろいろ聞いてくる。

「これってナンパ?それともスリかしら?」と思いながら、"Je suis deseree〜, je suis pressee〜"と丁重に急いでおりますと話す。(会話同様スペル間違っていますが、ご容赦。)
彼は「そう、じゃ仕方ないわね。残念だけど…。お会いできてうれしいわ。」と言って握手を。

思わず、お話を終えた後で「財布あるかしら?バッグの中身大丈夫かしら?」とバックの中を点検するBambina。もちろん全部所持品はありますよ。一応、安全な地域ではあってもどこでどんな悪知恵を持ったプロがいるかわかりませんからね。道ばたの声かけは一番信用できません。

ま、いったい何だったんでしょ?という感じですね。

23 October 2005

アンデスを超えて。Mendoza, Argentina.

犬をつれている人も…。

チリの長距離バスは快適だ…ということを知ってから、週末のバス旅行が楽しみとなったBambinaとManuでございます。
今週はアンデスの山越えをしてアルゼンチンのメンドーサという街へ向かいます。

サンティアゴのバスメインターミナルはTerminal de Buses Sur。電車の中央駅(Estacion Central)のすぐ隣。なんですが、メトロの駅はUniversidad de Santiagoとなります。
地下から直接バスターミナルに行けるので大変便利です。

夜10時過ぎですが、深夜バスに乗り込む人や、出迎えの人でターミナルは人・人・人。
でもなぜかチリのバスターミナルは「のんびりしていてあたたかい」感じがします。日本のようなせかせかした感じはありません。
発券所もオンラインでつながっているので大変迅速にチケットが購入できます。

さ て、今回は事前にアルゼンチン行きのチケットは買っておきました。国境を越えるので購入時にパスポートの提示が必要です。Bambinaは他のIDを使っ て購入したので、出発前に国際線バスのカウンターで再度パスポートとチケットを持って登録手続きをしなくてはいけません。

午後10時30分発、メンドーサ行きのTurbusはほぼ満席。リクライニングがかなりきくSemi Camaの座席なので、ゆったり座れます。
チリとアルゼンチンの国境にさしかかるまで約2時間ちょっとのバスの旅。外は暗いため何も景色が見えません…。
うとうと眠り始めたら、バスのお兄さんに「国境検査がありますから、起きてください。」と起こされる…。
カーテンを開けると雪の壁が目の前に!やはりアンデスはまだ雪がたっぷり残っていました…。

国境検査ではチリの出国手続きをしてからアルゼンチンのカウンターへ向かいます。週末はたくさんの人がバスを使って国境を越えるし、同時間帯に国境を越えるバスが多いため常時5台は国境のドーム型入国管理場で待機していました。
しかも、寒い…。荷物は係のおじちゃんが全部バスから降ろして、X線検査にかけてくれるので、空港のような手間はかかりません。が、まるで軍隊みたいに一列に並んで持ち物を開けます…。
結局1時間ほどを入国検査場で過ごし、バスに乗り込みます。

その後はメンドーサに到着するまで熟睡。午前5時半にバスターミナルに到着し、銀行のATMでアルゼンチンペソを引き出しTaxiを待つこと15分。
ホテルへ直行しチェックイン。今回も早朝の到着にも関わらず、追加料金なしで部屋を用意してくれました。

ここまでは順調だったのですが、部屋のベッドに潜り込んでも眠れません…。
「ゴォーーーーー ゴォーーーー」と低い音が絶え間なく聞こえてきて、眠りにつくどころかリラックスも出来ず。部屋の換気扇でもないし…と疑問に思いながらManuが廊下に でると、廊下も同じような音がしています。ん〜こりゃ、何か変だ!と思い、別の階にも足を運んでみたManu。
すると、「他の階は静かみたいだから、部屋を移ろう!」と行って、フロントへ苦情申し出と部屋の交換をお願いしました。
どうやら今回の苦情は私たちが最初ではなさそう…。フロントは「あ〜あれね…。」みたいな感じでさっさと別の部屋を用意してくれました。
ラッキーなことに、これまた追加料金なしでアップグレードしたお部屋へ!部屋も広くバスタブ付き。
部屋へ入るなりManuが「さっきの騒音の原因はこれだよ!」と新しい部屋の窓を開けます。下を見ると大きな換気扇が2つ大きな音をたてて「グルグル」廻っています…。
そう、私たちの最初のお部屋はこの巨大換気扇の隣だったのです…!これじゃ、寝れないはずよ。

眠りについたのは午前6時半過ぎ…。数時間眠って朝食にでも行きましょう…と、夢の世界でルンルンな私たちを襲ったのは「ゴン!ゴン!ゴン!ゴン!」とハンマーのおおおおおおーーーーきな音!
BambinaもManuも「whaaaa------t!」と言って飛び起きました。
誰か私たちの部屋の中で壁を叩き付けているの!!!???

時 計を見ると午前9時。Manuは怒り狂ってフロントへ"what's going on in this building!? Somebody is hitting the wall so laud! It's 9 o'clock in the morning! We are still sleeping!? Stop it!!!"
すると"Sorry, we will call the architect to move to another floor"
『へッ?別の階?』
なんと、このホテルは改装中で朝9時ー午後2時、午後4時ー8時まで改装工事…。この日は朝から私たちの真上の部屋の壁をはがす工事をしていたのです。
そ、そんな…週末をゆっくり過ごすためにやってきたのに…。
苦情の電話の後、ようやく壁を激しくたたく音はおさまったものの、もう眠れません…。シャワーを浴びてそのまま朝食を食べにレストランへ行き、メンドーサの街へでかけました。

街の中心部はこじんまりしていて、歩行者天国もありたくさんのカフェがあります。
緑の美しい季節なので、歩いていて気持ちがよい街でした。
近 くにも大きなショッピングモールがあると聞いたので、Taxiで向かいました。革製品の安いアルゼンチンなだけに、革製品を目当てにモールの中を1周。そ して見つけたのが大きな旅行用鞄。飴色の皮でできた大きなボストンバックで、早速購入。ヨーロッパだと3倍近くは値段が跳ね上がりますから、お買い得で す。
他には、Bambinaのマテ茶カップを購入。
綿菓子の機械がロボット!?

街の中心部では靴屋がた〜くさん並んでいます。アルゼンチンでは靴も安いです。
と、いうわけでManuは2足、Bambinaは北半球用にあたたかいブーツを購入。ホテルのショップにあったワイン用の皮製キャリーバックも購入してルンルン。
他、ワイン2本もgetしたのですが…実はこのワイン購入がアルゼンチンでの最後のアルコール。
「最後のアルコール?」とお思いでしょうが…私たちはアルゼンチンワインを飲むためにメンドーサに行ったのに、実に1口もアルゼンチンワインを堪能することがないまま去らなければならなかったのです。

私たちがアルゼンチンを訪れたこの週末…なんと「アルコール禁酒日」だったのです!!!
アルコールを販売しなければ、飲むこともできない「魔」の週末。こんなものがアルゼンチンに存在するなんて、だれが思うさ!!!イスラム教の国なら分かるけど…。

この週末10月23日の日曜日ははアルゼンチンの「国民選挙」の日で日本の国会(衆議院)にあたる選挙日。そのため、前日の夕方5時から翌日午後までアルコール販売と飲酒が一斉に禁止となるのです。
こ のことを知ったManuは「大激怒!」ワインとおいしいBabyBeefを味わうためにアルゼンチンまでやって来て、それが出来ない!そりゃ、私も怒る さ…。しかも現地の人でさえ、この禁酒制限が何時から始まるのか正確に知っている人がいない…。ある人は午後5時、ある人は深夜から、ある人は午後7時か ら始まると言うし…!もうっ!

土曜の夕食はPark Hyattでワインと食事を楽しむはずだったのに、「アルコールなし」のピニャコラーダとミネラルウォーターで…。しかもノンアルコールビールはすでに売り切れ…。なんじゃ、そりゃ!?って感じでしょ。
街にいる人はみんなコーラを片手に歩いている…。これってコカコーラ社とアルゼンチン政府の陰謀じゃない!?と言いたくなる。Park Hyatt, Medoza. Restaurant "M"のキッチン。

こ の規制の背景は、「投票権を持つ若者が週末飲み過ぎて、翌日の選挙に行かなくなる」のを防ぐためだとか…。なら、外国人には適用しなくてもいいじゃん!と 思うし、飲んでも飲まなくても選挙に行くように教育するのが家庭や学校の仕事じゃないの?と思う。ま、日本も人のことは言えないほど選挙率は低いけど…。
それにしてもイスラム教の国ではちゃんと外国人や他宗教者用に例外を設けて、お酒の販売やラマダンの時期の食事も出来るように配慮してくれているのに…。
一斉に全てのアルコールが「ダメ!」なんて、ワイン生産者に失礼だと思いませんこと?

問題の若者はおそらく、自宅でお酒を買いだめして仲間を集めて飲んでいるだろうから、この法律の有効性はどうなのだろう?みんな夜中でも街をウロウロしているし…。
ちなみにホテルの部屋にあるミニバーにはお酒が入ったまま。ってことは販売してるじゃん!

と にかく、お買い物以外では「泣きたい…」気分の旅でした。この国民選挙がどれくらいごとに行われているかは存じませんけれど、もし数年に1回しか行われな い選挙だとしたら、そんな時にアルゼンチンを訪れワインをいただけなかった私達は「超Lucky大バカ者」でございます。

日曜日は後腐れもなく、さっさとホテルをチェックアウトして午前10時30分のバスで愛しいチリの我が家へ向かいました。
途中のアンデス越えの景色は凄いよ〜!!!雪がずいぶんとけてはいますが、大自然を横目に大きなバスがすいすいカーブを曲がるのはすごかった。高所恐怖症の人には明るい間のアンデス超えはおすすめできませんな…。

というわけで、無事帰宅し、夜はサンティアゴのレストランでワインを頂きました。

余談:Hotel Huentalaというシェラトンホテル系列。最近流行のブティックホテル系にアレンジ中でおしゃれなのですが、もとは古いホテルのようです。
改装が終わっても、お隣が工事現場になっているのでしばらくはおすすめできません。

21 October 2005

Going to Argentina. いざ、アルゼンチンへ。

もう少ししたら家を出ます。この週末はアルゼンチンのMendoza(メンドーサ)へでかけます。
Santiagoからはバスで約6時間。途中2回、出入国手続きのためにバスを降りなければいけません。
きっと夜中の一番気持ちよく眠っている頃に国境へさしかかるでしょう…。
途中、3000m級のアンデス山脈を越えるとあって楽しみ…だけど夜じゃ何も見えないし。
では、みなさま良い週末を。

20 October 2005

Restaurant Osadra.

最近、木曜日は会社の同僚達と夕食をするのが恒例。今晩もManuがサンティアゴのtrendy restaurantを発見しみんなを連れて行く…。
それにしても、どこから見つけて来るのか…。今日のレストランはGoogleでサーチをかけても出てこなかったんだけどな…。

今晩のレストランは「OSADRA」という名前。
Santiagoでは夕食を始める時間が遅いため、8時半に私たちがレストランへ着いた時にいたお客様は1組だけ。いつも10時頃からバタバタ予約客が入って来て、あっという間に満員になります。
このレストランも10時頃からた〜くさんのお客様がやって来て、あらら満員…。
この日はグループのお客様が多く、会社の仲間、友人たちと楽しむ人たちでお店は賑やかに…。
メインディッシュの感想ですが、フレンチ趣向なのかソースがかなりこってりしていて、BambinaとManuにとってはちょいと重たかったかな…。

Restaurant OSADRA
Tobalaba 477
Santiago, Chile

Artesania Handicrats. チリの手作りいかが?

チリの先住民族ーマポチョーの人たちをはじめ、チリでも最もすぐれていると言われる工芸作家の作品を集め、販売しているのが「FOIKE MONGUEL」。
ここのオーナーはチリ人の旦那さまを持つ、スウェーデンの女性。1つ1つの作品に込められている背景や歴史、意味を詳しく説明してくださり、買う側も作品に対する思いが一層深まります。
今回、Bambinaは幸福の印とされる「ブタ」を象ったお皿と木製のバター皿とナイフ。他にも買いたい物はたくさんあるのですが、少しずつね…。

If you are looking for special CHILEAN HANDCRAFTS, "FOIKE MONGUEL" is the place to visit.
There are great works of MAPOCHO (native Chileans) and top-skilled artists from all over CHILE.

"FOIKE MONGUEL"
Address; Plaza Artesanos de Manquehue,
Manuquehue Sur 329, local 107
Las Condes, Santiago de Chile


"FOIKE MONGUEL"www.foikemonguel.cl

You can get there by Metro. Get off Metro at Escuela Militar.(this is the last stop) and walk or take a taxi to the market.

18 October 2005

Puconへの旅 その2。Trip To Pucon Day2.

初日に昼食をとったピザレストランにあるお子様用chair。これも木で出来ていて温かみがあっていいなぁ〜と思い1枚。Puconの街は木をふんだんに使った建物がいっぱいです。
そして街中に木を焚く香りが漂っています。

2日目は午前10時まで熟睡でした。時計を見て「はっ、朝食の時間が終わる!」と思い、Manuを急いで起こし、レストランへ。
目の前に広がる湖の景色を眺めながらの朝食は久しぶりに心地良い朝の始まりでした。


朝食後は数時間部屋で暖炉の火を焚き続けながら、Manuはお仕事、Bambinaはスペイン語の勉強をして時間を過ごしました。壮大な景色と自然の中であればますます集中力が増します。

南チリは季節の変わり目で、午後5時くらいまではどんより曇っていますが、なぜかそれ以降は青空…。Puconの街並散策をするには午後がいいかな…。
2日間ともホテルから中心部へは歩いていきました。距離は2kmほどですが、気持ちよいです。途中、犬がずうううううううっとついて来て、このままサン ティアゴまで追って来るのではないかと思うくらいBambinaに寄り添っていた犬…。太ももを咬まれそうにもなり焦りましたが、無事この犬とはBye- bye。
チリなんだけど、「Hotel Interlaken...」。ここに来てまでスイスですか…。
きっと、スイスと重ね合わせて、ドイツ系の移民が始めたのかな…?
ちなみに、チリにはドイツ系移民が非常に多いです。それもあってかドイツからの学生や旅行者もたくさん。戦前の移民は別として、第2次世界大戦後はナチスドイツの弾劾を逃れるためにナチスに加担していた多くのドイツ人がチリへ亡命/移住してきたそうです。
そのため、同胞ドイツ人でも戦後に移住したドイツ系チリ人には厳しい意見を持つ人が多いです。

帰りのバスは午後8時過ぎにPuconを出発します。帰りの座席は180度リクライニングで、ベッドそのもの…。映画を1本見て、すぐに熟睡。Santiagoのターミナルに到着するまで快適に過ごせました。
翌日午前7時の到着後、帰宅してちょっとだけベッドでゆっくりしようと思ったのが大間違い。
Manuを仕事に送り出すのさえも体が重く、ベッドから「いってらっしゃい…」。
その後、再び夢の世界へ…。起きたら学校は始まっている時間。結局はお昼からの登校となりました。

今回のPuconの旅は、ゆったりのんびりと過ごせました。
まだシーズンOffなので、街ものんびり。案外この時期がゆっくり出来ていいのかな。
夏になると、た〜くさんの観光客でそれはそれは大忙しだとか。
なんせ、Santiagoから多くの人がこのPuconへ移動してくるのですから、大変だ…。

この街ではKUMELKALEN(Uの上に点が2つのアクセント記号あります。)というハンディクラフトのお店でたくさんお買い物をしました。
NORMAさんという女性がご自分で製作されている「編み物」のお店です。
彼女は自然素材の毛糸に自分で色を染色して、マフラー、ポンチョ、バック、帽子などなどたくさん作っています。他のお店をたくさん見て回った私たちです が、やっぱりNormaさんの品が一番良いと感じ、結局は2日間で8回も通い家族へのプレゼントを買いだめ。Bambinaも3点ほどお気に入りを見つけ て購入しました。

Pucon de Chile... is a wonderful village.

17 October 2005

Puconへの旅 その1。Trip To Pucon Day1.


Pucon(there is an accent on O) locates about 8-9 hours bus-ride from Santiago. I don't know how far it is but for sure it must be more than 800 km far down to SOUTH from Santiago de Chile...
We left at 21:30 from terminal VITACURA. The 2-floor Bus was very cozy and comfotable. It could be better than some business-class seats.
We used TUR-BUS, with "CAMA" seats. We could stretch our legs and big enough seats for sleeping.
There is always a man who serves for you and he does everything like a flight-attendante does.

午後9時半発のtur-busでサンティアゴから南へ800KM以上(かな?)離れたPUCONという街へ向かいます。
9時間の長旅、行きはCAMAというスタイルの座席をチョイス。CAMAとはスペイン語でベッドという意味。180度までとはいかないが、飛行機のビジネスクラスの座席はあるし、ゆったりできます。


 
ここですこしPUCONの街についてご紹介しましょう。Do you want to know a little about PUCON?
チ リでも有数のリゾート地として数々のホテルやコンドミニアムが湖畔にあります。また中心部もリゾート地ならではのレストラン、ショップ、ツアーオフィス が多数あります。街は木を使った建物がほとんどで、中心部のお店はurban planningの一環でしょうか、きれいに木材で統一されています。スキー、山登り、ハイキング、キャンプ、乗馬、ジェットスキー、ヨット、温泉…とに かく魅力いっぱいの街です。
Pucon is a famous resort in Chile. You can enjoy for skiing, climbing mountains, hiking, going to hotsprings....etc etc there are so many things that you can really enjoy.




We stayed at HOTEL ANTUMALAL.(you should just go and check its web site. I linked the site. Click it!)
今回ステイしたのはHOTEL ANTUMALAL。1945年にオープンしたこのホテル、いまでこそ所々に古さが見えますが、訪れた外国の要人には驚きました。なんと、エリザベス女王もお泊まりになっております。
当時、このホテルが完成した時はきっと「驚き」だったはずです。湖を一面に見渡せる客室、小さな美しい滝が敷地のあちこちから流れ、美しい庭、眺望…内装…。16室しかないこのホテルはきっと長く滞在するごとにいろいろな発見がありそうです。

初日は早朝7時半にバスターミナルに到着し、そのままホテルへ。早いチェックインにもかかわらず、快くお部屋を用意して頂きました。

その後は数時間の睡眠をとり、午後からは散歩がてら街散策へ。
たくさんの素敵なレストランが立ち並び、選ぶのにも一苦労…。結局はピザに決定。
これがまたおいしくて大満足でした。もちろんおいしいチリ産ワインは欠かせません。
PUCONにはたくさんのハンディクラフトのお店があるのですが、私たちはその中でもあるお店を気に入りました。このお店のご紹介はまた後ほど…。




You know who they are...
右側の女性がエリザベス女王ですね…。













from Out side.
外観です。
他にもプール、ジャグジー、サウナ、マッサージなどございます。








Beautiful view from your room. They only have 16 rooms.
全てのお部屋から湖の眺望を楽しめます。









You can enjoy your own fire in your room...
各部屋には暖炉が設けられていて、自分たちで暖をとることが可能です。
夜は明かりを消して、この暖炉の明かりだけでワインを頂く…そんな素敵な時間が過ごせます。












In a room.
お部屋です。
窓が大きくて、とにかく景色だけでも素晴らしい。







There is a volcano, Volcan Villarrica, in Pucon. You can climb but you have to be in a good shape...I heard that it is tough! 5-6hours to go up and 2 hours to come down. Especially with snow....tougher!








Pucon には富士山のような美しい活火山(Volcano Villarrica)があります。登山ツアーがありますので、興味のある方はいかがでしょう?と言いたいところですが、この山を登るのはかなりきついら しいです。温泉に行った時に一緒になった別の観光客3人のうち登頂できたのは1人だけだったそうな。特に今では雪があるため、普段の倍以上の体力と気力が 必要です。





雲が全部とれると、きれいなんだろうな〜。









An alarm for the volcano.

このように火山の活動を知らせてくれる信号があります。
黄色はちょっと危ないよ…という意味。温泉の温度も上がるそうです。
もちろん赤は「危険」ですから避難が必要になります。





Unfortunately, photos from a hotspring did not come out well.
We went to a hotspring about 1 hour away from our hotel. We arrived there at 21:00 and stayed there till 23:00. It was full-moon day and it was absolutely amazing night.
Being in the hotspring was the best in our trip!
"Termas Los Pozones" you can find a night tour at tour offices.



残 念ながら温泉の画像がきれいに撮れず、お見せできません。満月の夜だったので、月明かりで温泉を楽しむことができました。街から1時間、山道を行かなけ ればなりませんが、これは一見の価値ありです。この温泉は唯一24時間営業をしています。(夜中にこの山道を運転するのはきついけど…)岩を使って温泉を つくっていて、山にも囲まれかなり雰囲気があります。水温も日本人にはうれしい温度です。ちなみにここは3つの水温の温泉があります。
今回足を運んだのはTermas Los Pozonesという場所です。
午後8時に街を出発し、運転手さんが他のお客さんも途中でピックアップしながら目的地に向かいます。山道をガタガタ揺られながら暗闇をひたすら走ります…。
着いた場所はかなり山の奥。夜ですから周辺の様子はあまり分かりませんが、お昼間でもきっと素敵な所だと思います。こちらは春なので周辺でキンモクセイの香りがしていました。

そうそう、一緒になった他のお客さんはワインまで持参していました…。(ここではアルコール飲酒は禁止。それに西洋人って高い温度のお風呂につかる習慣がないから、なおさらリスクを伴うんだけどな…)
この温泉に宿泊施設はないので、夜に訪れたい方は現地でツアーを申し込まれると便利だと思います。ま、他にも宿泊施設を備えた温泉はたくさんありますが…。
今回はプールのような典型的西洋型温泉を避けたかったので、長旅をしてでもここへ行きました。
PUCONにはこの他にもた〜くさんの温泉がありますよ!


13 October 2005

 本日のスペイン語学習は毎週木曜日に学校の近所で開かれる露天市で行います!
 というわけで、さっそくclassmatesのハンスとクリストフ、先生とBambinaの4人で外出。
 お花の名前や野菜の名前を実際の物を目にして学びます。
 結構、市場に並んでいるもの名前って知らなかったりするんですよね…。よい勉強になりました。(でも、単語ほとんどおぼえていません。)




こちらはお魚の露天。
明太子らしきものも発見!





これはサンティアゴの地下鉄車両の一部なのですが、中も外も全部ビール「CRYSTAL」の広告一色。
車内も緑色ボトルの写真がまぶしいばかりに張り巡らされています。
アルコールの広告が公共の乗り物で、しかも1列車全部にされているというのには驚きです。
この扉には18才以下の飲酒は「ダメ」という絵が描かれています。

夜はサンティアゴでとっても「トレンディー」と言われているレストラン『AGUA』で夕食をいただきました。Bambinaはかつおたたき(日本語ではそうなりますな…)を3つのpureでいただくお料理を注文。Manuは海老のリゾット。
サービスもなかなかよく、ギャルソンとソムリエがスペイン語と英語で流暢にお料理やワインの説明をしてくれます。

PICT0018


"Agua"
Nueva Costanera 3467
Las Condes, Santiago de Chile
Tel:2-263-0008

12 October 2005

写真の話。

 photo2

 今日のブログネタを「写真」にしようと思って帰宅しました。偶然にもいつもおじゃましているChaChaさんが、ブログにアップするお写真のことを書かれていたので、直接リンクさせていただきますね。
 
 ブログのシステムが便利になればなるほど、より簡単に、デジタルカメラさえあれば、手軽に写真で今の私たちの様子を伝えることができてありがたいですね。

 さて、そんなデジタル社会の恩恵を楽しませていただいているBambinaではあるのですが、実は私「フィルム」派なのでございます。
 外出する時にはかならずデジカメとフィルムカメラの2台を抱えております…。(こんなことだから『日本人=カメラ』って思われるのよね…)
 デジカメがあればいいじゃん!という方もいらっしゃるかとは思うのですが、私はフィルムカメラの「カシャ!」という音、フィルムを巻き上げる音、そして何よりも現像して初めて分かる被写体の像…。これに魅力を感じています。
 
 ただ、どんなフィルムカメラでも良いのか…と言えばそうではなく、私が心から信用しているカメラでなければいけないのです。そんな私の「心の眼」とも言えるカメラがいつも私の側にあります。
 
 このカメラとの出会いはかれこれ10年近く前…。カメラ好きの父が集めていたOLYMPUS社の限定生産カメラコレクションの1つにあったものです。
白くて斬新だけれどかわいらしいスタイル…。父の許可を得ずに家から持ち出したまま一昨年まで使っていました…。
アメリカ留学中には実に500枚近い写真を1年間で撮影し、数々の名ショットを残してくれたものです。(笑)その後はヨーロッパ、アジアを私と一緒に歩いてくれたのですが、2年前に悲しい事件に巻き込まれました…。
  
 それは私BambinaとManuが日本で入籍後のパーティーへ向かう時に起こったのです…。
大切な日のショットを逃すわけにはいかない!と、フィルムを入れ替えるべく作業をしているときに、巻き上げが故障し、しかも無理矢理フィルムを出したことが原因で巻き上げの部品が欠けてしまったのです。

  数日後、すぐに大手カメラショップに行って、メーカーへ修理依頼したのですがなんせ10年前の限定品。部品はすでに生産中止となり、代替の部品もない…と 言われたのです。これって「=(イコール)もう使えない」ってことよね…とショックを受け落ち込みました。父にはこのことはもちろん内緒…。
 その後はフィルムカメラとはパッタリご縁がなくなり、デジカメを持っていても写真をとる回数は極端に減りました。幾度となく、新しいフィルムカメラを探しにカメラ屋へ行くのですが全然「ビビビッ」と来ない…。
 
被写体を見つけるといつもこう思うのでした…「あー、あのカメラならきっと私の思い描いたままの姿を写してくれるだろうな…。あー、この景色、あのカメラなら美しい色で表現できるだろうな…。」と物悲しい気持ちの日々でもありました。

 大好きなカメラとの悲惨なお別れから1年半以上の月日が流れたある日。Bambinaはスイスの田舎町であることを思いたちました。「限定品ならかならずオークションに出ているはず!」とひらめいたのです。
 そこでまず日本の某R社オークションをチェック。なんと初回プライスが40000円!!!
ひゃ〜そんな高額は無職の主婦には無理…。と思いながら欧米では大手のe-Bayオークションをチェック!
ありました、ありました〜!なんとその日は5つもオークションに出ていて、その中でも未開封の完全な状態の物を見つけました。
 オークションのスタートも80U.Sドルからで、しかも見つけた今日がオークション最終日!すでにチェコのお買い物客お一人が、100ドル周辺で競り落とそうとしていました。
オークション終了数時間前に私が加わったので、そこから値段の競り合いが始まりました。
 ドキドキすること3時間…。ついに180U.S.ドルで競り落としたのです!!!出品者の方の対応も良く、New Yorkからだったのですが国際郵便速達で3日後にはスイスに到着しました。(ちなみに税関で54スイスフランも税金をかけられました。)

 箱を手にした時は完全な保管状態だったので驚きました。本当に未開封…。10年間もだれかが大切にしていたのですね。だけど、10年間未開封だったから…といってきちんと作動するかは不明。
 おそるおそる、フィルムを入れ試し撮り…。27枚のフィルムを一気に使い切り、すぐに現像へ。
  写真はきちんと撮れていました。が、問題が1つ…。カメラには何の問題もないのですが、出したスイスの写真屋の現像技術が最悪…。用紙のカットは汚いし、 どう見ても現像の色具合が暗すぎる…。この写真屋は二度と使わないと決心。とりあえず、カメラはきちんと作動することが確認できただけでも良し!としよう と自分に言い聞かせました。
 その後、スイスでは1度しかフィルムを現像に出しませんでした。なぜか?というとスイスのフィルム現像代は「お高い!!!」からでございます。
 
  そんなこんなで、大好きなカメラを手にチリへやって来ました。8月から使っていたフィルムをようやく先日使い切り、近所のカメラ屋さんで現像しました。す ると、思った以上の出来映えで写真ができあがったのです。しかも現像料金が安い…27枚で3800ペソ…これって7U.S.ドルくらい。しかもおまけの フィルムもタダでくれたし…。
 
 チリへ来てから興味深い被写体が多く、また街の色が美しかったこともあり、カメラを抱える機会が一気に 増えました。また、冬から春へ移り変わる季節ということもあり「太陽の光」がなおさら被写体を美しくしてくれます。Bambinaはいつもフラッシュをつ かわずに写真を撮影するため「自然光」がとても大切。
夏の光では強すぎるのですが、春、秋、冬の光は私にとって想像力をかき立ててくれる光です。

 さて、これが私のこよなく愛する OLYMPUS社 Ecru。いつ見てもうっとりしてしまいます…。大げさ!?
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 幼い頃、祖父母の古い写真を眺めることが大好きでした。モノトーンやセピアカラーで、写真についた傷や色あせが歴史を感じさせてくれたのもです。大切な写真を受け継いで、歴史の語り手としたいと思っています。
 
 最後に、欧米の家庭では写真をたくさん飾っていますね。常に家族や友人、自分の好きなものに囲まれることがなによりもHappy Lifeの土台なのかもしれませんね…。
 
 みなさんのお家には、どんな写真が飾られているのでしょうか?

 photo1
 このショットはフィルムカメラで撮ったものを、デジカメで撮影しました。今回の作品の中で一番のお気に入りです。

 余談:壊れた同じ型のカメラ?これは今でも日本の実家に保管しています。インテリアとして、将来我が家が出来た時にでも飾るつもりです。

11 October 2005

音楽について

 「音楽」は国境を越える…と言われますが、昨今「音楽」が国境を越えるスピードはこれまでになく急速にアップしていると言えます。
ライフスタイルのデジタル化により、世界中の音楽が手のひらサイズの機械に何百曲もおさまり、いつでもどこでも好きな時に聞けるのです。

 ですが、私たちは出来る限りその土地の様子を知るためにRADIOを活用するようにしています。
その国で流行している音楽を聞くことで、その国のことをより身近に感じることができるし、音楽がその国の文化を表現する方法ならば、その文化に触れないわけにはいけません。

 ラテン音楽が好きなBambinaにとってチリで耳にする音楽は、いつも心を明るくしてくれます。
また「愛」を歌うlove songはとても表現豊かで、音階も情熱を表すのにピッタリはまっているように感じます。
 また兼ねてから感じていたのですが、「日本の演歌の音階」と「ラテン音楽の音階」は実は同じ…なのです。時にラテン音楽を聴くと「あ、この音階をゆっくり日本風にアレンジすると、演歌としてヒットするな…」なんていうことを考えます。また、演歌も逆のアレンジが可能だと思います。
 一昔前は、ラテン世界で流行った音楽を日本語訳にして売り出したところ大ヒットした曲もありますしね。
 
 JUANESというラテン系ミュージシャンの最新CD "mi sangre"には、日本人の好みそうな音階とリズムが組み込まれた曲がたくさん入っています。
Bambinaは時に、勝手に日本語の訳をつけて口ずさんでみるのですが、これが案外ピッタリはまります。

 日本の音楽では、沖縄民謡は心が「キュー」となる、不思議な力を持つ音楽だとBambinaは思っています。
あの音階が甲子園の応援で使われると涙が出そうになるです…大げさかもしれませんが…。
日本全国の高校が甲子園に揃ったときに、土着の音楽を使うのは沖縄だけではないでしょうか?(あ、博多の黒田節を応援に使う学校もある…)
Bambinaが九州出身だから、余計に身近に感じるのかもしれませんが…
 
 その沖縄音楽、最近では海外でも注目を集めているようです。
BambinaとManuが買い集めているBuddha Barシリーズに沖縄民謡を使った曲が収められることが多くなり、またラウンジ ミュージック系のCDにも沖縄民謡がアレンジされ使われています。

 逆のこともあるのですが、日本の草分け的サルサバンド、オルケスタ・デル・ソルは実はラテンアメリカではかなり有名。先日、チリ人の先生がこのバンドのことを熱く語ってくれ、その先生は「あんなにPassionのある声と演奏を日本人のバンドから聞くとは夢にも思わなかった!彼らはラテン人よ!」と言っていました。実は、前にも同じようなことを他のラテン系の人から聞かされたことがあります。
 愛する音楽はやっぱりnationalityまでも超えてしまうのですね。

 我が家にある数百枚のCDコレクションのほとんどは、民族音楽やそれらをアレンジしたものが多く、日本にいた頃はTSUTAYAさんに大変お世話になったものです。
 また、民族音楽だけでなく各国々で流行しているPopsを聞くと、実はそれらに他の国の音階やリズムを組み込んでいるものあり、実に興味深い発見があるのも音楽の良さではないでしょうか。
 
 音楽のデジタル化には賛否両論あり、著作権や利益の保護には敏感になっている最近の世の中ではありますが、音楽が世界の人々に「笑顔」「感動」をもたらしてくれるのであれば、「音楽」が持つ本来の宿命をうまく、そして存分に生かしていただきたいものです。

 そして今…BambinaとManuは音楽を生かした空間づくりを夢見ています…。

10 October 2005

adventure..2. たまには冒険もNo.2。

今日は車があるので、高速道路(チリを縦断する5号線)を南へ走ってみた。
地図で見ると湖が近くにある…。というわけで、目指したのはRangueという街。
サンティアゴ市内から1時間半〜2時間程度で到着できる場所で、しかも景色が美しい。

こんなに近場にいいところがあるなんてね…とManuとウキウキしながら湖へ出れそうな道を探す…が、なんとここの湖沿いは全て私有地。キャンプ場などを利用しないと、湖畔には出られない。
幸運にも1つ開いていたプライベート湖畔ビーチへの道をとおり、湖畔へでることができました。でも、お水はスイスのレマン湖とは比べ物にならないほど、濁っております。

ラマちゃんです。

迷い込んだ山道を登ると、湖と雪ののこるLos Andesが一緒にみえました。

今日は連休最終日なので、遅くならない程度に帰宅しようと計画。途中、お野菜とチーズを地元の八百屋さんで買って帰りました。新鮮な野菜たち!サラダとスープにしてとってもおいしくいただきました。
午後六時の夕食。夏時間になり、そとはまだまだ明るいです。先日ワインの農園Santa Ritaで購入した「120」のワインと新鮮野菜のディナーをいただき、これからは近くのカフェにコーヒーをいただきに行きます。あ、スペイン語の勉強もしなきゃ。

09 October 2005

adventure... たまには冒険も。

夜中に、チリは夏時間に変わっていた…。1時間損した気分…。
気を取り直し、駐車場へ行ってみた…。はぁ〜同僚の夫婦が車を使っている!!!
車無しでどこへ行くのよ…とモメたBambinaとManu。そこで解決方法は…というと、チリ全土をくまなく走る「TUR-BUS」と「Pullman Bus」が強い見方なのです。
チリにはいろいろなバス会社があって、行き先によりバスを使いこなして経済的に移動をすることが可能です。
今回、私たちの選んだのは近距離のValparaiso。まずはUniversida de SantiagoからTURBUSのターミナルへ。Valpalaisoまでは往復一人4000ペソだったと思います。
1時間半の道のり、車内にはオーディオセット、お手洗いなどきちんと設備が整っていて快適です。
Valparaiso についてから、ふと…「Isola Negra」へ行ってCasa de Nuruda(ネルーダハウス)へ行こうと決定。急いでバスを乗り換え、今度はPullman Busで一路Isola Negra へ。(片道2000ペソ)これまた1時間半の道のり。途中、美しい田園風景を眺めながら…そして突然海岸が現れるのです。
あいにく今日の海岸の天候は曇り。灰色の雲に覆われていましたが、それでも雄大な海の姿を目の前にhappyな気分です。

そして、Pablo Neruda museoまで歩きます…。美しい松林の中をくぐりぬけ、海岸にあらわれる彼の家はあまりにも美しすぎます…。



船を象った家と数々のコレクションが太平洋の景色をバックに、並べられています。
部屋の大きな窓から見えるチリの海岸、太平洋の姿…。こんな場所で暮らす事ができたら、きっと幸せですね。


帰りにバス停近くのパン屋さんで空腹を満たすべく、enpanadaを購入。
バスの中でほおばって、再びValparaisoへの旅路ににつくのでした。



PICT0269

実は、今日の今日までIsla Neguraが島だと思っていたのは、私たちでございます。(笑)
Bus information:
どちらも頻繁にValparaisoまで走っています。ValparaisoからIsola Neguraまでも20分おきに出ていて便利です。
ちなみに、次の週末はこのバスを使って、8時間かかるPUCONまで旅にでます。