12 October 2005

写真の話。

 photo2

 今日のブログネタを「写真」にしようと思って帰宅しました。偶然にもいつもおじゃましているChaChaさんが、ブログにアップするお写真のことを書かれていたので、直接リンクさせていただきますね。
 
 ブログのシステムが便利になればなるほど、より簡単に、デジタルカメラさえあれば、手軽に写真で今の私たちの様子を伝えることができてありがたいですね。

 さて、そんなデジタル社会の恩恵を楽しませていただいているBambinaではあるのですが、実は私「フィルム」派なのでございます。
 外出する時にはかならずデジカメとフィルムカメラの2台を抱えております…。(こんなことだから『日本人=カメラ』って思われるのよね…)
 デジカメがあればいいじゃん!という方もいらっしゃるかとは思うのですが、私はフィルムカメラの「カシャ!」という音、フィルムを巻き上げる音、そして何よりも現像して初めて分かる被写体の像…。これに魅力を感じています。
 
 ただ、どんなフィルムカメラでも良いのか…と言えばそうではなく、私が心から信用しているカメラでなければいけないのです。そんな私の「心の眼」とも言えるカメラがいつも私の側にあります。
 
 このカメラとの出会いはかれこれ10年近く前…。カメラ好きの父が集めていたOLYMPUS社の限定生産カメラコレクションの1つにあったものです。
白くて斬新だけれどかわいらしいスタイル…。父の許可を得ずに家から持ち出したまま一昨年まで使っていました…。
アメリカ留学中には実に500枚近い写真を1年間で撮影し、数々の名ショットを残してくれたものです。(笑)その後はヨーロッパ、アジアを私と一緒に歩いてくれたのですが、2年前に悲しい事件に巻き込まれました…。
  
 それは私BambinaとManuが日本で入籍後のパーティーへ向かう時に起こったのです…。
大切な日のショットを逃すわけにはいかない!と、フィルムを入れ替えるべく作業をしているときに、巻き上げが故障し、しかも無理矢理フィルムを出したことが原因で巻き上げの部品が欠けてしまったのです。

  数日後、すぐに大手カメラショップに行って、メーカーへ修理依頼したのですがなんせ10年前の限定品。部品はすでに生産中止となり、代替の部品もない…と 言われたのです。これって「=(イコール)もう使えない」ってことよね…とショックを受け落ち込みました。父にはこのことはもちろん内緒…。
 その後はフィルムカメラとはパッタリご縁がなくなり、デジカメを持っていても写真をとる回数は極端に減りました。幾度となく、新しいフィルムカメラを探しにカメラ屋へ行くのですが全然「ビビビッ」と来ない…。
 
被写体を見つけるといつもこう思うのでした…「あー、あのカメラならきっと私の思い描いたままの姿を写してくれるだろうな…。あー、この景色、あのカメラなら美しい色で表現できるだろうな…。」と物悲しい気持ちの日々でもありました。

 大好きなカメラとの悲惨なお別れから1年半以上の月日が流れたある日。Bambinaはスイスの田舎町であることを思いたちました。「限定品ならかならずオークションに出ているはず!」とひらめいたのです。
 そこでまず日本の某R社オークションをチェック。なんと初回プライスが40000円!!!
ひゃ〜そんな高額は無職の主婦には無理…。と思いながら欧米では大手のe-Bayオークションをチェック!
ありました、ありました〜!なんとその日は5つもオークションに出ていて、その中でも未開封の完全な状態の物を見つけました。
 オークションのスタートも80U.Sドルからで、しかも見つけた今日がオークション最終日!すでにチェコのお買い物客お一人が、100ドル周辺で競り落とそうとしていました。
オークション終了数時間前に私が加わったので、そこから値段の競り合いが始まりました。
 ドキドキすること3時間…。ついに180U.S.ドルで競り落としたのです!!!出品者の方の対応も良く、New Yorkからだったのですが国際郵便速達で3日後にはスイスに到着しました。(ちなみに税関で54スイスフランも税金をかけられました。)

 箱を手にした時は完全な保管状態だったので驚きました。本当に未開封…。10年間もだれかが大切にしていたのですね。だけど、10年間未開封だったから…といってきちんと作動するかは不明。
 おそるおそる、フィルムを入れ試し撮り…。27枚のフィルムを一気に使い切り、すぐに現像へ。
  写真はきちんと撮れていました。が、問題が1つ…。カメラには何の問題もないのですが、出したスイスの写真屋の現像技術が最悪…。用紙のカットは汚いし、 どう見ても現像の色具合が暗すぎる…。この写真屋は二度と使わないと決心。とりあえず、カメラはきちんと作動することが確認できただけでも良し!としよう と自分に言い聞かせました。
 その後、スイスでは1度しかフィルムを現像に出しませんでした。なぜか?というとスイスのフィルム現像代は「お高い!!!」からでございます。
 
  そんなこんなで、大好きなカメラを手にチリへやって来ました。8月から使っていたフィルムをようやく先日使い切り、近所のカメラ屋さんで現像しました。す ると、思った以上の出来映えで写真ができあがったのです。しかも現像料金が安い…27枚で3800ペソ…これって7U.S.ドルくらい。しかもおまけの フィルムもタダでくれたし…。
 
 チリへ来てから興味深い被写体が多く、また街の色が美しかったこともあり、カメラを抱える機会が一気に 増えました。また、冬から春へ移り変わる季節ということもあり「太陽の光」がなおさら被写体を美しくしてくれます。Bambinaはいつもフラッシュをつ かわずに写真を撮影するため「自然光」がとても大切。
夏の光では強すぎるのですが、春、秋、冬の光は私にとって想像力をかき立ててくれる光です。

 さて、これが私のこよなく愛する OLYMPUS社 Ecru。いつ見てもうっとりしてしまいます…。大げさ!?
 PICT0006

 幼い頃、祖父母の古い写真を眺めることが大好きでした。モノトーンやセピアカラーで、写真についた傷や色あせが歴史を感じさせてくれたのもです。大切な写真を受け継いで、歴史の語り手としたいと思っています。
 
 最後に、欧米の家庭では写真をたくさん飾っていますね。常に家族や友人、自分の好きなものに囲まれることがなによりもHappy Lifeの土台なのかもしれませんね…。
 
 みなさんのお家には、どんな写真が飾られているのでしょうか?

 photo1
 このショットはフィルムカメラで撮ったものを、デジカメで撮影しました。今回の作品の中で一番のお気に入りです。

 余談:壊れた同じ型のカメラ?これは今でも日本の実家に保管しています。インテリアとして、将来我が家が出来た時にでも飾るつもりです。

2 comments:

Wakako said...

こんにちわー またしてもお邪魔してます。
bambinaさんの撮る写真は、なんだか色合いやざらっとした質感が独特ですごく好きなんですが、やっぱりカメラにこだわりがあったんですねー もしかしてdeviantARTに作品のせたりしてませんか?

Marinka_ilmondo said...

Wakakoさん
写真はブログだけで使っています…。現在は撮りだめして、将来自分たちの家が(というより数年住める場所)が決まったら、額縁とかに入れたらりしたいな〜と思っているんです。
オーストリアもたくさん美しい風景がありそうですね。いつかゆっくり訪れてみたい場所です。

----------------------------------
ChaChaさん
アメリカの現像サイズは大きくて好きでした。
日本の写真、カメラ、現像技術ってやっぱりすごいですよ…。日本人のカメラ好きが功を奏したとも言えるのでしょうか…。

実はブログ用デジカメは5年前の古いやつなんですが、念入れて使ってます…。